さよなら、田中さん

とても中学生が書いたとは思えない!
一気に読みました。

とても読みやすく、
たくましく、明るく生きる、元気が出る本。
ビスコみたい✨(←元気が出る点でね)

『もし死にたいくらい悲しいことがあったら
とりあえずメシを食え』

そうなんですよね。
食べるって生きることなんです。
食べるために生きる。
生きるって、本来とてもシンプルなこと。

逆にそれがわかりすぎるから、
今、食べれる環境にあり、
食べすぎたことを後悔すること自体に
罪悪感が沸くのかな、と思いました。

でも、不幸や幸せは単純に比べられないし、わからないものなのかもとも思いました。

今週、地獄の満員電車通勤を味わったんですよ。
台風の影響で、土砂崩れがあってね…。
本数は減らされ、いつもの二倍以上かかりました。
見たこともない人の多さで、本当に大変でした。

通勤大変だーってこぼしたらね、
母が言ったんです。
家を流されちゃった人とかを思えばお前は恵まれてる。待つだけだろ?ありがたいと思わなきゃだめ。

確かにそうです。その通りです。恵まれてます。
でも、響かないというか、イラッとさえしました。

で、なんでイラっとしたんだろう…って考えてみました。

そもそも母は通勤電車に乗ったこともないんです。
自営業で、家の横に会社があるから徒歩0分。
満員電車で、目の前で電車閉められ、その後一時間も待たされる大変さなんてしらない。
そんな人から、恵まれてるだの、待つだけだの言われても響きませんよね。

被災した人から恵まれてるとか、
同じ通勤地獄を味わった人から言われたら
響くんです。しっくりくるんです。

過食だってね、
とてつもないひもじいさに比べれは贅沢な悩み。
だけど、もう食べたくない、やめなきゃって思うのに止まらない恐怖と絶望と自分への憎悪と罪悪感。
お酒が悪だと飲みたくないと思ってるのにやめられない止まらないのと似てます。
経験してみないと辛さってわからないんです。

だから、過食も、アルコール依存症も、
同じ辛さを体験した人の言葉なら響くし救われる。
だから境遇仲間って大事なんだなと思いました。
それと、励ましたいとか、力になりたいとか、
良かれと思っていう言葉も伝わらないことってありうるんだなと。

母の言葉にはイラッとはしましたが、
他意はなく、良かれと思って言ってくれてることはわかりました。

相手の為に良かれと思ってしたことでも、
相手にとっては良くないこともありうる。

『さよなら、田中さん』からだいぶ話がそれちゃったけど、満員電車の中、この本の明るさにずいぶん助けられました。

『不安のメカニズム』とか、
認知療法自習マニュアル』にしなくて良かった。

三日間、難聴で不調の中、早出遅帰り&満員電車、たまった仕事も片付けた。本当によく頑張った!

久しぶりに温泉♨️&サウナでゆっくりしたいです。

二日間、ゆっくりしようと思います。